タウン情報まつやま

旬を追いかける編集部が
愛媛の生産者さんを直撃取材!

知っているようで知らなかった「えひめの食」

タウン情報まつやま2020年2月号掲載

甘平

甘平の写真

西之香とポンカンの交配品種で、2007年8月に品種登録された。薄皮で糖度が高く、シャキッ、プチプチとした食感が特長。愛媛県のオリジナル品種として、県内でのみ栽培が許されている。

  • 実を守るため紐で枝を吊っている写真

    CHECK!紐で枝を吊って実を守る

    甘平は果実が重いため、枝が折れないように紐で枝を吊るす作業を毎年9月頃に行っている

  • 2種類の灌水パイプの写真

    CHECK!裂果しやすく水管理が大切

    水を与えすぎると実が割れてしまうため、灌水パイプを2種類に分け気温や天候に合わせて水の量を調整

甘くて平らだ・か・ら「甘平(かんぺい)」です!

“楽しむ”ことが原動力 伊方の大地で育てる高級柑橘

穏やかな傾斜地が続く伊方町で、25年間柑橘農業に向き合う菊池さん。収入を安定させたり収穫作業の時期をずらしたりするため、温州みかんや不知火など約10品目を育てている。

中でも、紅まどんなと同じ愛媛のオリジナル品種として人気の甘平は、水分を多く含みすぎると割れてしまう繊細な品種だ。

農業は大変なことも多いが、「農業は“自由業“だと思っているので、何に対しても“楽しむ”ことを大切にしています」と菊池さん。今後も良い品種があれば試してみようと考えているそう。いつでも好奇心を忘れない菊池さんは、地元の人からも一目を置かれる存在のようだ。

太陽の光と、菊池さんの愛情がたっぷり注がれた「甘平」は、今年も糖度が高く上質な実となって私たちの元に届くのだった。

菊池 俊光さん

生産者

JAにしうわ

菊池 俊光さん

家が代々農家であったため、高校卒業後に就農した。現在は柑橘栽培の傍ら、伊方柑橘共同選果部会の共選長を務めている。

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