タウン情報まつやま

旬を追いかける編集部が
愛媛の生産者さんを直撃取材!

知っているようで知らなかった「えひめの食」

タウン情報まつやま2019年11月号掲載

伊予美人

伊予美人の写真

愛媛県農業試験場(現・愛媛県農林水産研究所)で育成された里芋品種(愛媛農試V2号)を「伊予美人(全農商標)」と命名。県内JAから出荷されたものだけを「伊予美人」として販売。

  • 収穫したばかりの伊予美人の写真

    CHECK!強い粘りに濃厚な甘みが特長

    柔らかく里芋本来の粘りも強い「伊予美人」。味にクセがないので、どんな料理にも相性が良い

  • 広域選果場で丁寧に処理をしている写真

    CHECK!広域選果場で丁寧に処理

    収穫後は広域選果場で丁寧に処理、仕分けされて取引先へ出荷。機械だけでなく人の目でも作業を行い、品質の均一化を図っている

愛媛生まれ 白くきめ細やかな肉質 丸い形という品種の特長が名前の由来!!

将来を担う若手が作る情熱を込めた「伊予美人」

日本三大局地風である「やまじ風」の影響を受ける四国中央市では、風に左右されない根菜類の栽培が古くから盛んである。なかでも県内シェアの約65%を占めるのが、JAうまから出荷されている「伊予美人」。濃厚な甘みを持ち、白くきめ細やかで柔らかな肉質は多くの人を惹きつけてやまない。

その生産の一角を担うのが、今年JAファームうまに入社した三好さんだ。実家の家業は農家ではないが、家業が農家の友人の所で手伝いをしているうちに農業の面白さに気づき、また、生まれ育った地元の農地がしだいに荒れていく様子を目の当たりにし、地域の土地を守るため農業の道へ進むことを決意した。

「苦労することもありますが、自分が作ったものを『おいしい!』と言って食べてくれると嬉しい気持ちでいっぱいになります」と三好さん。「農業を辞める方から積極的に農地を借り、土地を荒らさないように守っていきたいです」と頼もしい笑顔を見せてくれた。

三好 悠矢さん

生産者

(株)JAファームうま

三好 悠矢さん

今年(株)JAファームうまに入社した20歳の若手社員。将来は地元での新規就農を目指し、里芋や水稲などの栽培技術を学んでいる。

  • Information

    知っトク!マメ知識

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    全農愛媛県本部 愛媛さといも広域選果場の写真

    2020年3月に稼働開始!
    全農愛媛県本部 愛媛さといも広域選果場

    2020年3月に新たな選果場が稼働開始。里芋の主力産地である4JA(うま、新居浜市、西条、おちいまばり)の集荷、選果、出荷を集約し、「伊予美人」の販売拡大を目指している。

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