タウン情報まつやま

旬を追いかける編集部が
愛媛の生産者さんを直撃取材!

知っているようで知らなかった「えひめの食」

タウン情報まつやま2019年6月号掲載

乾しいたけ

乾しいたけの写真

豊かな自然環境の中で、クヌギなどの原木を使って栽培された原木しいたけは、風味、食感、味のよい乾しいたけに。乾燥させたことで、長期保存が可能。

  • しいたけを一つひとつ袋で覆った写真

    CHECK!保温・保湿効果ですくすく成長!

    発生には冬季の低温と湿度が重要だが、発生したしいたけには一つひとつ袋で覆って成長を促進! これにより肉厚で大きなしいたけが育つ

  • 乾ししいたけの裏側の写真

    CHECK!美味しさは裏側をチェック!

    美味しい乾しいたけを選ぶ際は、裏のヒダがコーンポタージュのような色をしていてくすんでいないものが◎

三大うま味成分『グアニル酸』を含んでいるので戻し汁も活用すべしっ!!

半世紀にわたり、作り続けた愛情たっぷりの「乾しいたけ」

全国有数の「乾しいたけ」の生産県である愛媛。中でも「JA愛媛たいき」管内には生産農家が約110軒、年間生産量が約16トンで、県内1位の生産量を誇る。

そんな大洲の豊かな自然の中で、約50年にわたり原木しいたけの栽培をしている河内さん。しいたけの種菌を植えた原木(ほだ木)約2万5千本で栽培し、乾した状態で約1トンの収穫量を目指している。

「長く栽培を続けていますが、いまだに勉強の連続です。毎年気象条件が異なるので、昨年と同じことをしていたら簡単に作れるというわけじゃないんです」と河内さん。

それでもこの仕事を続けてこられた理由はただ一つ。「原木しいたけは原木の力だけで育っているので、風味豊か。乾燥させることで、旨みもアップするので、みなさんにその味わいを知ってほしいんです」。

大洲の自然の中で愛情たっぷりに育った原木しいたけからできた「乾しいたけ」。河内さんの想いと共にぜひ一度味わってほしい。

河内 逡一さん

生産者

河内 逡一さん

乾しいたけの品評会で数々の賞を受賞し、「JA愛媛たいき」では椎茸アドバイザーとして、各生産者への指導やアドバイスも行っている

※三大うま味成分とは、昆布に含まれている「グルタミン酸」、カツオに含まれている「イノシン酸」、そして乾しいたけに含まれている「グアニル酸」のこと

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    知っトク!マメ知識

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    乾しいたけをぬるま湯で戻す写真

    乾しいたけはぬるま湯で戻すべし

    乾しいたけ農家・河内さんの奥様節子さんおすすめの戻し方は人肌程度の“ぬるま湯”を使うこと。戻し汁には香りが移り、うま味がたっぷり含まれているので、「ダシ」として使ってね!

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